日焼けを起こす紫外線は薄い雲や霧を通過します。ですから曇りの日でも日焼け対策は欠かせないことになります。紫外線は透明な水なら 30cm は透過しますので、海や屋外プールで泳いでいる時も要注意です。雪や砂に太陽光が反射している状態は更に紫外線量が増えますので、より完璧な予防対策が必要です。
真夏の明るい日中は特に紫外線が多いので、日焼け止めを使っていても長時間太陽光を直接浴びない方が無難です。日本を含む温帯地方では、午前10時前と、午後3時以降は、日焼けを起こす波長の紫外線が少ないため、比較的安全な時間帯です。午前10時から午後3時までの15分間の紫外線量は、朝や夕方の3時間分にも匹敵します。外で行う作業は、なるべく朝夕の安全な時間帯を利用するとよいでしょう。(特に紫外線の多い季節は)
どうしてもに夏の日中に外出しなければならない時は、日焼け止めクリームを使った上で、ツバのある帽子やパラソルも使うとさらに効果があります。できれば帽子やパラソルの色も白より黒っぽいもののほうが光を吸収するので、肌まで届く紫外線量はずっと少なくなります。
人間の肌が日焼けして黒くなるのも、皮膚の組織のダメージを少なくするために、自然に備わった防御機構だったのです。